「インフレ=貯金が損」とはどういうことか

トップページでも触れましたが、貯金をすると損をする、ということをもう少し詳しく説明します。

 

物の値段というのは、ものとお金の交換レートの事です。
車1台とお札を何枚で交換すると決めるか。
車1台とお札50枚を交換しようか、いや車1台とお札60枚に交換することに変えよう・・・。
交換レートとはこういうことです。
レートとうことは常に一定ではありません。
ものの値段に変動があるというのはこういうことです。
ものとお金の交換レートが変動するためです。

 

インフレとは、物とお金の交換レートで、もっとお札を増やさないとものと交換できないようにレートが変わっていく、という意味です。
つまり物の価値が上がっていくという意味です。
言い換えれば、お金の価値が相対的に下がっていくという意味です。
以前のお札100枚の価値が、持ち続けると今は以前の価値より下がっているという意味です。
これを今の社会で言うなら、1年前の100万円の貯金の価値よりも今の100万円の貯金の価値の方が少ないという意味です。

 

例を挙げるなら、1年前はある車が100万円で買えていたのに、インフレ率2%とするなら1年後の今は102万円になっています。
1年前に100万円を持っていて、その車をもう少し後で買おうと思っていた人がいるとすると、1年後には車は新車で102万円に値上がりしているので買えなくなってしまうということなのです!
同じ100万円なのに価値が変わってしまったのです。
2年すればさらに物価は上がるでしょうし、5年すればもっと物価は上がっているでしょう。
しかし100万円はいつまでたっても100万円です。
自動的に110万円に増えているということはありません。
ですから、インフレになると貯金を持ち続ける事は実質損をしているということなのです。


預貯金の利率はインフレ率の100分の1

欲しいものは早めに買っておいた方がいいというのがインフレの世界です。
そうすると、人はお金を使うようになります。
すると企業収益が上がり、みんなの年収が上がります。
すると、物の値段を上げても変われるようになるために、物価が上昇します。
プラスのサイクルになります。
まさにデフレの逆です。
ゆるやかなインフレは幸せなのです。

 

しかし100万円はいつまでたっても100万円でしかないという書き方に、違和感を感じた人もいると思います。
貯金だから利子が入るじゃないかと。
でも、現在の利率をご存知でしょうか。
普通預金で利率は0.02%です。
これは100万円の貯金が1年後は100万200円になっているという意味です。
0.02%という数字は、インフレ率2%に比べて100分の1です。
太刀打ちできません。
0.02%を増えると言ってはいけません。
この程度の数字は誤差で、「変わらない」という表現の方が正しいでしょう。

 

ですから、インフレで物価は上がるのに貯金額は変化しないわけですから、物が買えなくなっていってしまいます。
インフレは現金を持っていると損をする時代という意味なのです。
では貯金をしないで、全てものを買えということでしょうか。
それも困ったものです。
貯金しないで資産を置いておくことはできないのでしょうか。
そこで登場するのが「投資」という考え方です。


  • 2015/10/27 22:21:27